太陽地球環境の観測データ、データ解析結果、観測に密着したシミュレーション
/モデリングデータ及びそれらの統合化コンテンツからなるジオスペース環境情報を
準リアルタイムで参照して利用し、共有化するための高速ネットワークの高度化利用
に関する研究を行う。
太陽から地球磁気圏電離圏熱圏大気圏までの大量の観測データの準リアルタイムでの
参照と相互利用、観測データをインプットとしてシミュレーション/モデリングを
実施して、得られた3次元可視化、動画情報の準リアルタイム交換、それらを統合して
付加価値をつけたジオスペース環境情報の共有化、及び、TV会議、遠隔講義を併用する
ことによっての情報共有化の質を高めるための研究を行う。
人類の活動が太陽地球系空間に拡大しつつある今日、限られた観測データと連携し、
シミュレーション/モデリングから得られる全体像を合わせて、ジオスペースの
時々刻々の環境情報を準リアルタイムで相互交換、相互利用、共有化することは、
宇宙天気研究として重要国際協同研究プロジェクトにも採用されているように、
人類共通の極めて重要な課題の一つである。
本提案では、名大STEL、郵政省CRL、京大理、京大RASCの間で
高速ネットワークを利用して、MVL(マルチメディアバーチャルラボラトリ)
とジオスペース3次元可視化バーチャルラボラトリのテストベッドを構築し、
ジオスペース環境情報をどの様に統合化、交換、相互利用、共有化できるのか、
どの様にしたら高速ネットワークを有効に活用して、質の高い情報流通を実現
できるのかの研究を行う。
交換するデータには、太陽画像、太陽地球間の衛星観測データ、磁気圏衛星観測データ、
電離圏・超高層大気環境観測データと情報、地球観測衛星データ、ジオスペースの
シミュレーション/モデリング結果の動画と3次元可視化データがある。
これらのデータの統合化による、利用し易いかつ理解し易い情報への改良、
準リアルタイムでの相互利用と共有化、TV会議、遠隔講義の併用による情報共有化の
質の向上を図る。
●ギガビットネットワーク通信回線を必要とする理由
名古屋大学太陽地球環境研究所(STEL)、郵政省通信総合研究所(CRL)、
京都大学理学研究科、京都大学超高層電波研究センター(RASC)の
高速ネットワークの既設基盤を利用すると共に、更に必要なネットワーク関連設備を
順次整備し、ジオスペース環境情報の交換、相互利用、共有化を協力して実現・テストし、
3年計画で高速ネットワーク利用の有効性を実証する。併用して活用する予定のTV会議・
遠隔講義システムは、京大理と京大RASCは現有し、郵政省通信総合研究所CRLと
名大STELは1999年度中に導入の計画である。
研究目的
研究機関
研究内容
スケジュール
Gigabit Network Symposiumパネル紹介
これまでの報告書
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