FortranによるVRMLの利用方法

　地球磁気圏などの３次元シミュレーション結果をよりよく理解するためには、 ３次元可視化は不可欠である。ここに、インターネット３次元可視化のための 国際標準言語VRML（Virtual Reality Modeling Language）の登場のよって、 ３次元画像処理専用機と３次元画像処理専用ソフトウエアを持たなくても、 VRMLファイルとVRMLのビューア（cosmoplayerなど）さえあれば誰でも３次元画 像を自分の好きなよ うに見ることができるようになった。そのVRML３次元画像ファイルをFortran によって作成する方法と例題、及びVRMLコンテンツ作成用のインターフェース サブルーチンパッケージを示す。

1. 基本的な例題 (1)
Fortranプログラムを用いて、VRML2.0型式の画像ファイルを作成する基本的な例題を示す。
具体的には、各メインプログラムとサブルーチンパッケージ：pk1subrtn.fをコンパイル・
リンク・実行してVRML2.0型式の画像ファイルを作成する。

使用方法：
1. f77 -c -O pk1subrtn.f
サブルーチンパッケージ（pk1subrtn.f）をコンパイルしてオブジェクトモジュール
（pk1subrtn.o）を作成する。
2. f77 -O box1.f pk1subrtn.o
メインプログラム（box1.f etc.）とオブジェクトモジュール（pk1subrtn.o）をリン
クして実行ファイル（a.out）を作成する。
3. a.out
実行ファイル（a.out）を実行してVRML 2.0 ファイル（fort.10）を作成する。
4. mv fort.10 box1.wrl
作成したVRMLのファイル名を“***.wrl“に変更する。

2. 基本的な例題 (2)
Fortranプログラムを用いて、VRML 2.0形式の画像ファイルを作成する基本的でかつ
シミュレーションデータの解析応用にそのまま利用できる例題を示す。具体的には、
各メインプログラムとサブルーチンパッケージ：zvrsuba.fをコンパイル・リンク・
実行してVRML 2.0形式の画像ファイルを作成する。

使用方法：
1. f77 -c -O zvrsuba.f
サブルーチンパッケージ（zvrsuba.f）をコンパイルしてオブジェクトモジュール
（zvrsuba.o）を作成する。
2. f77 -O msymbol.f zvrsuba.o
メインプログラム（msymbol.f etc.）とオブジェクトモジュール（zvrsuba.o）をリ
ンクして実行ファイル（a.out）を作成する。
3. a.out
実行ファイル（a.out）を実行してVRML 2.0 ファイル（fort.10）を作成する。
4. mv fort.10 msymbol.wrl
作成したVRMLのファイル名を“***.wrl“に変更する。

3. MHDシミュレーションへの応用
太陽風と地球磁気圏の３次元グローバルＭＨＤシミュレーションから得られた朝夕非対称の
３次元磁気圏データをインプットに用いて、ＶＲＭＬファイルを作成する具体的な応用例を示す。

4. 3-Dimensional MHD Simulation of Earth's Magnetosphere

　 (Example to execute the MHD Code and Graphic programs)

5.Visualization to Various 3-dimensional MHD Models of Earth's Magnetosphere

5-a. Half volume model of earth's magnetosphere with IMF By and Bz components

5-b. Quarter volume model of earth's magnetosphere

5-c. Half volume model of earth's magnetosphere with dipole tilt

5-d. Whole volume model of earth's magnetosphere