太陽紅炎・フィラメント活動現象

データベース名 太陽紅炎・フィラメント活動現象
提供機関名 京都大学大学院理学研究科附属天文台
概要

このデータベースは京都大学飛騨天文台のフレア監視望遠鏡(FMT)によって撮影された太陽の噴出活動現象のイメージデータを提供するものであり、異なる観測装置・異なる波長で活動現象を観測・協同研究し、それらのメカニズムを解明することや、我々宇宙地球環境に影響を及ぼす起源となる太陽表面活動現象が、いつ、どのような規模で起きているかという情報を提供することなどを意図して作成されたものです。

この望遠鏡は、以下の様な5種類の太陽全面像を日々取得しています。

 (1)Hα線中心像、

 (2)Hα線-0.8Å(青方偏移)像、

 (3)Hα線+0.8Å(赤方偏移)像、

 (4)Hα紅炎像(遮光円盤使用)、

 (5)連続光像。

このデータベースでは、以下の2種類の画像データを提供します。

1)Hα-0.8Å現象集(太陽Hαダークフィラメント活動現象)

FMTのHα-0.8Å像の上で中規模(M)、或いは大規模(L)と分類された全てのHαダークフィラメント活動現象およびHαサージ現象を、各月ごとにまとめて、web上とCD-Rに集録しています(宇宙地球環境には、太陽表面からの噴出現象、即ち青方偏移した現象が強く関係していると考えられます)。先ず各月毎に用意してあるイベントリストをブラウザ上で見る事により、掲載されている各イベントの開始・終了時刻、太陽表面上の位置、活動性の種類、規模を確認することができます。次に、このリスト上で希望するイベントをクリック選択することにより、そのイベントのイメージデータを納めてあるディレクトリに自動的に移動できます。このフィラメント現象集に関しては、各イベントの開始時刻5分前から終了時刻5分後まで、1分ごとに3種類(Hα、Hα-0.8、Hα+0.8)の太陽像を集録していますので、全体の形状や速度構造などの時間変化が確認できます。

2)Hα紅炎現象集(太陽縁上Hαプロミネンス活動現象)

FMTのHα紅炎像の中で、何らかの活動性を示す現象を各月ごとにまとめてweb上とCD-Rに集録しています(地球に直接飛来する物質の起源となる現象は少ないと思われますが、太陽活動現象の高さ方向の構造を解析する上で重要な情報を含んでいます)。先ず各月毎に用意してあるイベントリストをブラウザ上で見る事により、掲載されている各イベントの開始・最大・終了時刻、縁上での位置、活動性の種類、高さ・長さを確認することができます。次に、このリスト上で希望するイベントをクリック選択することにより、そのイベントのイメージデータを納めてあるディレクトリに自動的に移動できます。この紅炎現象集に関しては、各イベントの開始時刻5分前から終了時刻5分後まで、1分ごとに2種類(Hα紅炎、Hα)の太陽像を集録してあり、縁上の構造物と、その足元での彩層面上の構造との関係、両者の時間変化が確認できます。

これら現象集のイベントリストや画像は、下記のwebサイトから、閲覧が可能です。

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/observation/event/index.html



問い合わせ先 北井礼三郎
京都大学飛騨天文台
〒 506-1314岐阜県高山市上宝町蔵柱
TEL: 0578-6-2311
FAX: 0578-6-2118
kitai[AT]kwasan.kyoto-u.ac.jp
公開情報

イベントリスト公開ページのURL :

http://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/observation/event/index.html

CAWSES & S-RAMP CD/DVD-ROM OB0045