SーRAMP国際協同研究
SーRAMP国際協同研究とは
太陽地球系エネルギー国際協同研究計画(STEP, 1990-1997)を推進した国際学術連合会議−太陽地球系物理学・科学委員会(ICSU-SCOSTEP)が実施する、21世紀の国際協同観測計画策定に向けてSTEPで得られたデータを有効利用する5年間の理論解析国際協同研究 S-RAMP (STEP-Results, Applications and Modeling Phase 1998-2002年)
English version is here.
SーRAMPデータベース作成の意義
1990年から8年計画で実施された太陽地球系エネルギー国際共同研究(STEP)により、太陽−地球系空間の地上及び衛星観測が進み膨大なデータが蓄積されてきた。STEP終了後も新しい観測が追加され、蓄積データ量は更に増加しつつある。この時期に、これらのデータを有効利用するデータ解析国際協同研究S-RAMP(1998-2002)を実施することは、STEPを総括するためにも、また、次期大規模国際協同観測事業を策定するためにもきわめて重要である。
このS-RAMP国際協同研究の目的は次の3点である。
- 太陽−地球系の異なる領域間の相互作用の研究
- 観測・理論・モデリング/シミュレーション間の有機的な結合をはかる研究
- STEPプロジェクトからの結果を「見える形」にして、専門外の人に知らせ、太陽−地球系科学の将来プロジェクトの基をつくること、および他の分野、応用としても基礎づくりをすること。
全国共同研究の基盤となる共通データベースをつくり、国内外のS-RAMP共同研究者の利用に供することは、S-RAMP国際協同研究推進の大きな原動力となる。
我が国が独自にSーRAMPデータベースを作成する理由
STEP(1990-1997)とS-RAMP(1998-2002)国際協同研究は、世界中の太陽地球系科学研究者が協力して、太陽地球系の構造とその中で発生する現象を総合的解明しようとするプロジェクトである。日本は、STEPに積極的に参加し、主要推進国として観測のみならず、データ解析・モデリング/シミュレーションでも独創的な貢献をしてきており、S-RAMP期間でもリーダー的役割を担うことが期待されている。日本の研究者が観測したデータは、国内でデータベースすることが必須であり、日本の研究者によって開発・発展させられたデータ解析、モデリング/シミ
ュレーションのソフトウエアと計算結果は、我が国が独自にデータベースを作成する以外に方法がない。更に、我が国がS-RAMPデータベースを主体的に作成して、世界の研究者が利用できるようにすることは、国際貢献としても重要な意義をもつ。
名古屋大学太陽地球環境研究所が作成に当たる理由
国内のS-RAMP研究推進の代表者は、荒木徹教授(京大理)であり、国内の主要な研究機関が協力してS-RAMPデータベース作成を行うが、この計画を遂行するための事務局の役割を全国共同利用研究所である名古屋大学太陽地球環境研究所が果たすのが最も相応しいと合意された。こうして、S-RAMPデータベース作成準備委員会での話し合いを受けて、太陽地球環境研究所の荻野瀧樹教授がS-RAMPデータベース作成委員会の委員長を引き受けて、S-RAMPデータベース作成の指揮をとり、かつオンライン・データベース検索システムを中心となって開発することとなった。
SーRAMPデータベース作成計画
1990年から8年計画で始まった STEP 計画では,太陽画像,太陽電波,惑星間空間,磁気圏,電離圏観測の大量のデータが取得され,今日までで全体で約9TBのデータが蓄積されてきた。これは, S-RAMP(1998-2002) 期間中に更に毎年約2TBづつ増加する。更に,S-RAMP では,これらのデータを解析するソフトウエア,およびモデリング/シミュレーションのソフトウエアと計算データがデータベースとして供給される。これらのデータを,利用者の数とデータ量によって次に示す4種類のカテゴリーに分類してデータベースを作成する。
カテゴリー1 利用者が多い中規模までのデータ オンラインで提供・公開
カテゴリー2 利用者が多い大量のデータ CD-ROM原版作成・プレス配付
カテゴリー3 利用者が限られた大量のデータ CD-ROM原版作成(枚数限定)蝠K要に応じてプレス
カテゴリー4 源データとして保管する大量のデータ DVD-RAMで源データ保管
利用要求・利用頻度の高いデータで,データ提供者の了解が得られたデータは,オンライン・データベースとして公開していく。利用者の多い大量データと基本的解析ソフトウェアを一緒にしてCDーROMに納め,国内外の主要なS-RAMP研究者(国内約200・国外約250)に配布する。利用者が限られた大量のデータ,及び特にプロット紙や写真等のアナログからデジタルに変換するデータはCD-ROMオリジナル版を作成してデータの電子化を計る。更に、
地磁気1秒値などの大量データはDVD-RAMに源データとして保管する。
平成10年度は初年度計画を実施して,オンラインでのデータ提供・公開(http://center.stelab.nagoya-u.ac.jp/web1/sramp/index.html),CD-ROM作成・配布(S-RAMPデータベースとして通し番号を付した15枚の国内200と国外250配布)を行ったが,平成11年度はデータベース科研費が不採択だったため,データベース作成再開の準備をした。平成12年度は科研費が採択されたので平成10年度に引き続いてデータベース作成を行っている。特に力を入れている点は、オンラインでのデータ提供・公開の内容を充実させることと、更に大量データを源データとしてDVD-RAMに保管することである。
平成13年度以降は、引き続いて全国に散在する各種データのデータベース化を促進する。即ち,S-RAMPデータベースの作成とオンラインデータ公開,CD-ROM作成・配布,大量データに対するCD-ROM原版とDVD-RAM原版作成,及びアナログデータのデジタル化を実施して,日本のS-RAMP研究促進と国際貢献に役立てる。なお,S-RAMPデータベースは日本のデータ所在情報を明確にしてプロジェクトの最終年度である2002年度(平成14年度)には完成させる計画である。
SーRAMPデータベース作成組織
荻野瀧樹 委員長 名古屋大学・太陽地球環境研究所
データ編集と取りまとめ及び総括
福西 浩 委 員 東北大学・大学院理学研究科
電離圏と木星観測データ
渡辺 尭 委 員 茨城大学・理学部
STEP現象解析データ
林 幹治 委 員 東京大学・大学院理学系研究科
北極域磁場及び光学観測データ
桜井 隆 委 員 国立天文台
太陽データ
佐藤夏雄 委 員 国立極地研究所
極域総合観測データ
星野真弘 委 員 宇宙科学研究所
東京大学・大学院理学系研究科
衛星観測データ
上出洋介 委 員 名古屋大学太陽地球環境研究所
KRM モデリングデータ
家森俊彦 委 員 京都大学・大学院理学研究科
地磁気総合解析ソフトとデータ
黒河宏企 委 員 京都大学・大学院理学研究科
太陽紅炎活動データ
大村善治 委 員 京都大学・宙空電波科学研究センター
Kinetic シミュレーションデータ
湯元清文 委 員 九州大学・大学院理学研究科
STEP 磁場及び光学観測データ
「STPデータ問題検討会」メンバーリスト(1999年3月17日)
北大理 : 渡部重十
東北大理 : 福西 浩
岡野章一
森岡 昭
大家 寛
坂野井健
小野高幸
飯島雅英
高橋幸弘
三澤浩昭
地磁気観測所 : 角村 悟
牧 廣篤
茨城大理 : 渡邉 尭
野澤 恵
東大理 : 林 幹治
寺沢敏夫
岩上直幹
中村正人
三浦 彰
山本 隆
国立極地研 : 佐藤夏雄
江尻全機
門倉 昭
麻生武彦
平澤威男
岡野章一
山岸久雄
宮岡 宏
鮎川 勝
岡田雅樹
菊地雅行
東海大 : 杉浦正久
桜井 亨
遠山文雄
利根川豊
国立天文台 : 桜井 隆
末松芳法
常田佐久
柴崎清登
石黒正人
えの目信三
柴田一成
千葉大工 : 上田裕子
早稲田大理工 : 長谷部信行
東大理 : 星野真弘
宇宙研 : 向井利典
小山孝一郎
小杉健郎
西田篤弘
鶴田浩一郎
松岡彩子
早川 基
篠原 育
笠羽康正
阿部琢美
宇宙開発事業団 : 五家建夫
松本晴久
通信総合研究所 : 丸橋克英
五十嵐喜良
佐川永一
丸山 隆
小原隆博
菊池 崇
森 弘隆
田中高史
長妻 努
三宅 亙
東京工業大 : 長井嗣信
藤本正樹
綱川秀夫
東京都立科技大 : 南部充宏
電気通信大 : 奥沢隆志
早川正士
柴田 喬
気象大学校 : 藤田 茂
湘南工科大 : 鷲見治一
信州大 : 野村彰夫
宗像一起
名大大気水研 : 中村健治
名大STE研 : 國分 征
上出洋介
荻野竜樹
品川裕之
西谷 望
増田 智
岩坂泰信
藤井良一
阿部文雄
村木 綏
小川忠彦
塩川和夫
西野正徳
小島正宜
徳丸宗利
近藤 豊
松見 豊
名大理 : 前沢 洌
大澤幸治
山下廣順
名大大計センター: 浦部達夫
核融合研 : 佐藤哲也
豊橋技科大 : 北田敏廣
朝日大経営 : 森下伊三男
富山県大 : 岡田敏美
富山大工 : 坂井純一
金沢大工 : 長野 勇
福井県立大 : 中村 匡
京大理 : 荒木 徹
家森俊彦
亀井豊永
黒河宏企
柴田一成
町田 忍
西 憲敬
佐藤 薫
京大工 : 佐藤 亨
笠原禎也
京大理飛騨天文台: 北井礼三郎
上野 悟
京大超高層 : 松本 紘
大村善治
小嶋浩嗣
津田敏隆
中村卓司
橋本弘蔵
深尾昌一郎
山本 衛
臼井英之
京都造形大 : 前田佐和子
藤原 均
大阪工大情報 : 木村磐根
大阪市大工 : 南 繁行
兵庫医大 : 前田耕一郎
神戸大 : 山中大学
高知高専 : 今井一雅
愛媛大工 : 鵜飼正行
清水 徹
村田健史
近藤光志
山口大教育 : 糸長雅弘
九大理 : 湯元清文
河野英昭
立原裕司
飯島 健
篠原 学
九大 : 羽田 亨
国立久留米工業高: 坂 翁介
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