地磁気データベース


【GEOMAG】

          地磁気データベース
        Geomagnetic Database
       (GEOMAG)

提供機関:
     京都大学理学部地磁気世界資料解析センター
        Data Analysis Center for Geomagnetism and Space Magnetism,
          Faculty of Science, Kyoto University
      (地磁気センター)

データベースの概要:
(和文) 
 京都大学理学部地磁気世界資料解析センターは,IGY(国際地球観測年,
1957−1958年)を契機に発足した世界資料センター(WDC)システ
ム(国際学術連合世界資料センターパネルによって統轄されている)に属する
WDC−C2 for Geomagnetism を運営している。その主な役割は,世界約3
50カ所の観測所の地磁気データを収集整理し,閲覧・複写等のサービスを行
うことと,1次データを処理加工して高次データを作り,利用者に提供するこ
とである。
 京都大学大型計算機センターデータベースシステムAIM/RDBに乗せた
データベース‘GEOMAG’は,地磁気観測所に関する情報(位置,国名,
地磁気要素等)を含む‘STAT’,アナログデータ収集状況を表す‘SDT
’,地磁気活動度を表す時系列データ‘AUALyy’,および‘DSTKP
’の4種類のテーブルから成っている。このうち前2者は,地磁気センターで
印刷配布してきた「データカタログ」を元にしたものである。印刷されたデー
タカタログは,費用と人手の関係で2年に1回程度しか発行できないが,これ
のデータベース化は最新のデータ情報の検索に役立ち,また,RDBの編集機
能を利用して必要な情報をカタログとは異なる形に整理しなおして見ることも
可能である。
 一方,‘AUALyy’は,地球磁気圏の磁気活動度を表す指数として地球
電磁気学・超高層大気物理学・太陽地球系物理学で広く用いられている「オー
ロラエレクトロジェット(AE)指数」(1分毎の時系列データ)をテーブル
にしたものである。これは,北半球のオーロラ帯に沿ってほぼ等しい経度間隔
で分布する12観測所の地磁気水平成分を読みとり,尺度と時刻をそろえて重
ね合わせプロットすることにより得られる。重ね合わされた12の曲線のある
時刻における最大値をAU, 最小値をAL, 中間値をAO,AUとALの差
をAEとし,これら4つを合わせて「AE指数」と総称するものである。AO
とAEは,AUとALとから算術演算で求められるので,データベース化には
AUとALだけが用いられており,その意味で,‘AUALyy’(yy は年
)というテーブル名となっている。物理的には,AUは,オーロラ帯電離層に
流れる東向き電流,ALは西向き電流の強さを表しており,したがってAEが
大きい時には東向き西向き両方の電流が共によく発達していることになる。 
地磁気センターでは, 強い国際的要請を受けてこの指数(1分値)の作成を
担当しており,これまでに1978〜1987年の9年分を算出し終え,1日
単位のグラフと1時間値の表とを18冊のデータブックに分けて印刷,公表し
た。このデータベースでは,ディスクスペースの関係上,最新の5年間分を5
つのテーブルに収納している。この指数は,他の現象との比較に用いられるこ
とが多いので,プロットプログラムを付加して,任意の期間の指数を任意の尺
度でグラフ化して出せるようにしている。
 地磁気活動度を表す指数として,他にもDst指数,Kp指数等があり,これ
らは,太陽黒点数と合わせ‘DSTKP’テーブルとして収納されている。
  ディジタルデータについては,近い将来,別のテーブルとして収集状況のデ
ータベースを作成したい。

(英文)
  Database 'GEOMAG', which uses database system AIM/RDB of Data 
Precessing Center, Kyoto university, consists of four kinds of table:
'STAT' contains the information of the geomagnetic observatories 
(location country, geomagnetic elements etc.), 'SDT' shows the status
of analog data collection, and 'AUALyy' and 'DSTKP' contain time-
sequential data representing geomagnetic activity.  The former two 
tables are based on the "Data Catalog" published by the Data Analysis
Center for Geomagnetism and Space Magnetism. Publication of printed 
catalog is limited to bi-yearly by the limitaion of cost and manpower,
but these table is useful for searching recent data collection status,
and can be re-editing to the different form by using the edit-facility
of RDB system.  The 'AUALyy' are tables containing 'auroral AE-
indecies' (one-minite values) which are widely used in the 
Geomagetism, Aeronomy and Solar-Terrestial Physics as the index of
geomagnetic activity in the magnetosphere.  Each 'AUALyy' table 
contains values of AU and AL of the year of 'yy' and the database 
contains recent five-years' tables.  Other indices representing 
geomagnetic activity such as Dst-index and Kp index are contained with
sunspot number in the 'DSTKP' table.  In near future data collection 
status of digital data will be constructed in another table.

問い合わせ先:
      〒606-01京都市左京区北白川追分町
                京都大学理学部地磁気世界資料解析センター
                  竹田雅彦,荒木徹
         TEL: 075-753-3929    FAX: 075-722-7884
                  takeda[AT]kugi.kyoto-u.ac.jp
          --------------------------------------------------
                  Takeda, Masahiko; Araki, Tohru
                  Data Analysis Center for Geomagnetism and Space 
                  Magnetism,
                  Faculty of Science, Kyoto University
                  Kyoto 606, Japan.
                  TEL: 81-75-753-3929    FAX: 81-75-722-7884

ホスト計算機システム:
       FACOM M1800

アクセス可能なネットワーク:
       N1ネットワーク
       STEPネットワーク(ただし、京都大学大型計算機センター
          UTS利用資格必要)

利用資格:
       京都大学大型計算機有利用資格者

公開可能な時期:
     公開中

利用方法:
     地磁気・太陽地球系物理学データベース 利用の手引き(1990年
          8 月)による。

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