10cm Coronagraph
[Japanese/ English]

Intensity
コロナの緑輝線の強度も、太陽黒点の数とほぼ比例して変化します。コロナの明るさの緯度分布を年とともにプロットすると、黒点の蝶型図と似たものができますが、高緯度にまで分布が広がっているところが異なります。高緯度ではコロナの明るい部分は極へ向かって移動します。また、黒点数の極小期には、極域には大きなコロナホールができ、従って極域のコロナは暗くなっています。

NOGIS(NOrikura Green line Imaging System) で観測された、太陽の縁で起こったフレアの画像です。

左は緑色輝線(200万度のプラズマに対応)の強度、右はそのドップラー変移です。フレアの発生に伴って明るいループが次々と形成され、プラズマの流れが出現するのがわかります。またフレアの発生に先立って、コロナ中を伝播する大規模な擾乱が見られます。


NOGISで観測されたコロナの擾乱現象の画像です。

左は緑色輝線の強度、右はそのドップラー変移(プラズマの運動速度)を示します。

強度画像には大きな変化は見られませんが、ムービーの後半の速度画像には、ループ状に伝播する擾乱が見られます。

NOGISのドップラー変移観測で、数多くの擾乱現象が見つかっています。


Comet 10cmコロナグラフによる池谷・関彗星(1965年10月)

Back